「皇帝陛下の小間使い」”ちょっと得する”答え合わせ


『皇帝陛下の小間使い〜またの名を小間使いのコマ子さん』、そのまた別の名を「佐倉夫妻の結婚秘話」、ちょっとだけ得した気分になって頂けましたでしょうか?

みなさんはどの時点で2人が佐倉夫妻だと気づきましたか?
早い方だと前日譚の段階で、「もしや気づいておられる!?」というコメントを下さった強者読者さんもいらっしゃいました。素晴らしいです。よく読み込んで下さっていらっしゃるな〜と感心してしまいました。
そして、5話をすぎたあたりからちょこちょこ「もしかしてー……」というコメントが増えました。
あからさまにならないように、でも読む人が読めば分かるように書く、というのはちょっとした挑戦だったのですが、概ね目標は達成できたんじゃないかと思います。

大変だったのは、舞台が20年前ということで「携帯電話」を使えないことでした。
うーん、携帯があればなー!というシーンが結構あって、あらためて「携帯って便利!」と実感。
ただ、制約をつけて書く、というのはいい勉強になりました。
(ついでに、本編9でコマ子が「看護婦さん」と呼んでいるのも、当時はまだ「看護師」ではなく「看護婦」だったからです)

主人公2人のキャラクターおよび会話は、2人の子どもたちのパーソナリティーにつながるように、「この親あってこの子あり」と思ってもらえるように気をつけて書いたつもりです。
永遠子が、話しかけられても熟考して答えがでるまでは返事をしないのも、少女漫画が好きなのも、門限が5時なのも、全部両親の教育に起因しています。
佐倉三兄妹のぶっ飛び思考回路は母親ゆずり、永久兄弟の溺愛体質は父親ゆずりですね。永遠子の面食いは不明です。多分あれは永遠子個人の性癖でしょう。
ちなみに、永久兄弟のルックスは言わずもがな父親似ですが、永遠子は顔の作りそのものは母親似で、髪質だけは父親似です。ついでに胸の大きさは、幸い、母親には似なかったようです(笑)

永遠子誕生以前の永久兄弟が書けたのも楽しかったです。
「蝋人形と王子様」では、永遠子大好き、永遠子LOVE、永遠子第一、永遠子さえいればあとはどうでもいい、な永久兄弟ですが、ちっちゃい頃は母親にべったりのママっこでした。
その時の恨みもあって、陛下は永久兄弟には厳しいのかもしれません。
もしかしたら、永遠子を溺愛している背景には永久兄弟にコマ子を独占されていた意趣返し的なものもあるのかもしれません、1%くらいは(笑)

あ、あと数人の方に「(笑)」とともに指摘して頂いた、前日譚の雑用係雄平君の正体。
よくぞ気づいてくれました!
あえて誰とは言いません。
ヒントは「蝋人形と王子様」第1部で無駄に存在感を放ってるあの人です。
彼はこの20年の間に、「スキル:虚勢を張る」を覚えました(笑)
でも本質はあんまり変わっていないみたいです(笑)

他にも、いちいち上げきれませんがいろいろと作品をまたいだ伏線を張っています。
お暇な方は読み比べて探して見て下さい。



ではでは、今度こそ、皆様の元にも太陽が来て、未来を明るく照らしてくれますように。

太陽

(2010/09/28)

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